海外では寝台列車に何度か乗ったことがある。電車に何時間も揺られながら寝起きする、あの旅をしている感が好きだ。
海外旅行から2年以上遠ざかり、寝台列車に乗りたい欲が高まってきた。
そこで、もともと計画していた島根レトロ自販機巡り旅に日本唯一の寝台列車サンライズで行くことにした。
東京駅
18時、東京駅到着。
サンライズ出雲は21時50分発なので、だいぶ早いが、用事が思ったより早く済み、やることもないのでやってきた。
卒業式の後に記念撮影に来たと思われる服装の人たちが目についた。
丸の内は相変わらず、空が狭くて気持ち悪いところだ。
こんなところで働くことがステータスと思っている人がいるなんて自分には信じられない。
JR西日本の「e5489」でネット予約したチケットをJR東海の窓口で受け取った。
予約したのはB寝台シングル 、乗車券と特急・寝台券合わせて23,210円。
寝られて朝に着くと考えたら安いと思う。
乗車券+特急券料金だけで乗れる、ノビノビ座席という簡単な仕切りのある雑魚寝部屋的なことろもあるが、あまり写真や動画を撮っていると不審がられるかと思い個室にしておいた。
サンライズ出雲(東京駅⇒出雲市駅)
21時25分、サンライズ出雲到着。
14両あるので、長げー。
ワイン色とクリーム色で上下塗り分けられた車体のデザインは、日の出をイメージしているらしい。
落ち着いた色合いのためか、日の出より日の入り感の方があるような気がするが、いずれにしても素敵なデザインだ。
外から部屋が丸見え。
駅のホームに着くときに、カーテン全開生着替え中なんてことは避けたいものだ。
おいらの部屋は13号車14番。
乗車
21時30分に乗車開始。
通路は狭く、すれ違うのがやっと。
部屋見っけ!
部屋紹介
身長190cmくらいまでなら足を曲げずに横たわれる広さはあると思う。
出発までしばらく時間があるので、部屋をみていこう。
寝巻
枕
掛け布団1枚
コンセントは1カ所のみ。
延長コードがあると便利かもしれない。
ハンガー1つ
コップ1個
ゴミ袋
喫煙室なので、灰皿がある。
おいらはタバコ吸わないんだけど、3日前に予約したので禁煙室が取れなかった。
しかし、部屋は全然タバコ臭くなく問題なかった。
FMラジオ(サービス終了と書かれている)
目覚まし時計
空調
ライトのスイッチ
車内の案内図
岡山駅で車両の切り離しが行われて、1~7号車は高松へ、8~14号車は出雲へと向かう。
部屋の鍵は、4桁の暗証番号を設定する方式。
部屋から出るときに毎回、暗証番号を設定しないといけないのがちょっと面倒くさかった。
車内設備
広くて清潔なトイレ。
洗面台。カーテンが閉められる。
10号車には自販機とラウンジ、シャワールームがあった。
ノビノビ座席の人はこちらで景色を見ながらくつろぐのもいいだろう。
出発
9時50分発車。
トイレに行っている間に出発していた。。。
東京駅のNewDaysで買った夜食をいただこう。
酒を飲みたいところだが、飲むとすぐに眠ってしまいそうなのでやめておいた。
23時20分熱海を通過。
よし、そろそろシャワーを浴びに行こう。
シャワールーム
シャワーを使うには、シャワーカード330円を購入する必要があるのだが、、、
売切れ
あぅ、、、確かサンライズに乗ったらすぐにやることとして、シャワーカード購入と書かれたサイトを見たことがあったな。詳しく読まなかったが売切れるからだったのか。
シャワーを浴びるB寝台・ノビノビ座席の方は、シャワーカードをお早めにお買い求めください
仕方ないので、シャワールームを覗いてから部屋に帰ろう。
シャワーカード差込口。
ドライヤー
リンスインシャンプーとボディーソープも置いてある。
シャワーは6分しか使用できないため、デジタルで残り時間が表示されるようだ。
部屋に帰ってきたが、特にやることはない。
外はほぼ真っ暗だ。
少し早いが寝るとしよう。
朝6時、目を覚まして外を見る。
岡山県和気町というど田舎を走っていた。
岡山駅で列車の切り離しがあるので、見るとしよう。
しかし、寝過ごした・・・
次に目を覚ますと日本海!と思いきや、宍道湖。
松江市を通過しているので、到着が近いな。
朝食用に残しておいたトッポを食べて、荷物をまとめた。
出雲市に入り徐々に高い建物が増えてきた。
10時、定刻通り出雲市駅到着。
よく寝たからか12時間も乗っていたことが信じられないほど、あっという間だった。これだけ快適なら24時間でも問題なく乗っていられそうだ。
お世話になった、サンライズにお別れ。
ありがとな、また乗るよ。
YouTube動画
↑動画もあるので、よろしければこちらもご覧ください。
出雲市駅
さすが出雲大社を擁する出雲市駅、立派だ。
時間があるので駅を散策しよう。
アトネス出雲というショッピングプラザに入ってみた。
足湯なのだろうが、朝だからか水は冷たかった。
ヤマトタケル たぶん
そろそろ電車の時間だ。切符を買いに行こう。
およそ2ヶ月ぶりのレトロ自販機巡り旅の始まり!
最初の目的地、コインレストラン コウランに向かいます↓
おまけ【海外の寝台列車】
おいらが海外で乗った寝台列車の写真をご紹介。
インド
初めて乗った寝台列車がインドの鉄道。通称"ブルートレイン"
インドでは3回寝台列車に乗った。これはバラナシからガヤに移動したときの2等寝台。6人部屋の一番上だったため扇風機にかなり近い。そして登るのが大変だった。
雨季のジメジメした暑さに、スパイスと体臭が混じった臭いが車内に立ち込めていた。
中国
北京西駅のホーム
中国では2回寝台列車に乗った。北京⇒西安、西安⇒トルファン。
こちらが北京⇒西安
約11時間の移動。硬臥という安めのチケットを買った。3段ベッドの真ん中。
西安⇒トルファン
22時間の長旅になるので、お高めの軟座を予約した。4人部屋でずっと1人だったのでとても快適だった。
広大な中国大陸を寝台列車で移動するのは、やはり浪漫度が高い。
カザフスタン
アルマトイ⇒シムケント 13時間の移動。
ソ連時代から使われている、古い列車だ。
4人部屋の2段目。
ローカル感満載。ACが無かったからか、やたら車内が暑かった。
ジョージア⇒アルメニア
こちらも旧ソ連時代の古い列車を未だに使っていた。
一番安いクラスの3等寝台で約9時間の移動。国境を寝台列車で超える良い経験ができた。
また、海外でも寝台列車乗りたいな。