中国吉林省にある延吉は、延辺朝鮮族自治州の州都で、朝鮮族が多く暮らす街です。
街中にはハングル表記の看板が溢れ、中国とは思えない独特の雰囲気がありました。
今回は延吉だけでなく、図們にも足を延ばして、北朝鮮との国境を眺めてきました。
果たして、金正恩には会えたのでしょうか…
北京から延吉へ
北京大興国際空港から国内線で延吉へ向かいました。
航空券はTrip.comで予約。中国聯合航空で片道16,050円。所要時間は2時間15分でした。
10時30分、延吉朝陽川国際空港に到着。
ハングルと漢字が併記されています。
小さいですが、日本語表記もありますね。
「えんきちくうこう」?
「えんきつ」と読むと思っていたんですが、違うのかな?
DiDiでタクシーを呼んで街の中心部に移動しました。
ホテル
部屋
延吉で泊まったのは『Ibisホテル』。
世界的なエコノミーホテルチェーンです。
水上市場や人民公園に近く、延辺大学にも徒歩で行ける便利な立地です。
2,277円のダブルルームに2泊しました。
ibisはどこの国でもそこそこいい値段がする印象だったので、これまで泊まったことがありませんでした。
それだけに、この料金にはびっくり。
もしかして世界一安いibisなのでは?
ドリンクサービスあり(水、ティーバッグ)。
↑部屋からの眺め
川を挟んで反対側が人民公園です。
バスルーム
↑洗面台
ドライヤーあり。
アメニティ(歯ブラシ、くし)あり。
シャワールームは狭かったです。
安くても、さすがibisクオリティ。
とても清潔で、コスパ抜群のホテルでした。
朝ごはんは付けずに、近くの水上市場へ食べに行くのがおすすめです。
延吉散策
辺境の街という印象でしたが、実際に歩いてみると大きなショッピングモールもあり、地方の中核都市くらいの規模を感じました。
朝鮮族と漢民族の区別はつかないので、実際にどれくらい朝鮮族がいるのかは分かりませんが、ロシア人の姿は多く見かけました。
ウクライナ戦争でロシアからアメリカ資本の飲食チェーンが撤退してしまったため、マックやスタバを目当てに国境を越えてくるのだそう(笑)
中国人にもロシア人にも需要のない誰得ロシアマート。
ミニストップかと思ったら、全然関係ない「每日隆」という吉林省のローカルコンビニでした。
↑人民公園
人民が楽しそうに踊っていました。
さっそく朝鮮料理を食べることに。
おすすめされた「人気Bセット」にしました。36元(約860円)
↑鍋包肉
薄切りの豚肉に衣をつけて揚げ、甘酢あんで味付けした東北の代表的な料理です。
甘すぎる。。。あと豚肉より白身魚で作った方が絶対美味しいと思う。
↑冷麺
さすが本場?麺のコシが強くて美味しいです。
スイカが入ってました。酢豚にパイナップルはなし派ですが、冷麺にスイカはありです。
延辺大学・網紅壁
↑延辺大学
1949年に設立された公立の総合大学です。中国語と朝鮮語によるバイリンガル教育を行っているのが大きな特徴です。日本人の留学生もそこそこいるみたい。
↑網紅壁
延辺大学前にある商業ビルの外壁には、朝鮮語と中国語が並ぶ看板があり、映えスポットになっています。夜になるとライトアップされ、多くの人が記念撮影に訪れます。
「網紅」は中国語で「ネットで人気」という意味です。
周辺には屋台がずらっと並び、食べ歩きが楽しめます。
新疆串9本 27元(約640円)
トッポギ 10元(約240円)
子犬も売られてました。
水上市場
朝鮮族の伝統的な食文化が体験できる朝市です。
ホテルから近かったこともあり、2日連続で行きました。
餅つきニキ
おそらく働いている人の多くは朝鮮族の方なんだと思いますが、聞こえてくるのは中国語ばかりでした。
海鮮チヂミ 14元(約330円)
参鶏湯 15元(約350円)
安く朝鮮族のB級グルメが食べられるので、早起きして朝ごはんを食べに来てみてください。
西市場
朝鮮族グルメや特産品、お土産などが揃う巨大な屋内市場です。
全フロアこんな感じ。雑多なのにオーガナイズされている、不思議なカオス市場です。どことなく中央アジアの市場の匂いを感じました。
図們から北朝鮮を眺める
北朝鮮との国境の街といえば丹東市が有名ですが、延吉から近い図們という街でも北朝鮮の景色を眺められることを知り、足を運んでみることにしました。
高鉄で延吉西駅から図們北駅へ。
一等席で617円、所要時間は15分でした。
あっと言うまに到着。
小さな国境の町とは思えないほど立派な駅です。
駅前から9番バスに乗り、終点の「日光山下」で下車します。運賃は2元(約50円)でした。
↑図們口岸(道路橋)
バスを降りると、そこはもう中朝国境のすぐそばです。
↑図們口岸(鉄道橋)
ただ、現在は国境施設としてはほぼ使われていないようで、中に入ることはできませんでした。
↑国境碑
川の向こうが北朝鮮の南陽市で、対岸までの距離はわずか百メートルほどです。
そこそこ家は建っていますが、まったく活気を感じず、謎の不気味さが漂っています。
なんでこんなに生活感ないんやろ?
タクシーの運転手に声をかけられ、もっとよく見える場所に連れて行ってくれるというので乗ってみることに。30元(約700円)
川沿いの道を走ってくれて、農作業をする北朝鮮人の姿を見ることができました。
ドライバー曰く、トウモロコシを育てているそうです。
地元民しか知らないような、畑の横にある高台に連れて行ってくれました。
望遠鏡を貸してくれたので、南陽駅に金日成と金正日の写真が掲げられている様子まで見ることができました。
金正恩を探しましたが、残念ながら見つけることはできませんでした。
代わりに金正男に似た人は見かけました。
脱北者の密入国も多いらしいですが、軍人の姿は見えません。
帰りはバスに乗らず、街歩きをしながら戻ることにしました。
人口10万人ほどの街なので、寂れた雰囲気はあるものの、田舎というほどではありません。
↑みんな大好き蜜雪
↑市場
帰りは図們駅隣のバスターミナルから、バスで延吉へ戻りました。16元(約380円)
最後に
延吉では朝鮮族の文化に触れ、図們では中朝国境という普段なかなか見ることのできない場所を訪れることができ、中国の大きさと多様性を改めて感じました。
中国のリトル朝鮮を訪れてみてはいかがでしょうか。
次の目的地、黒竜江省の省都ハルビンへ向かいます。