ぼったくり被害
まず、タイトルに『ぼったくり』と書いているが、無料でガイドしてあげると言われて最終的にお金を要求されたので、ぼったくり?になるのかは分かりません。まぁ詐欺、犯罪ですわ。。。
↓簡単に内容を書くとこんな感じ
ダウンタウン(スーレー・パヤー近く)で詐欺師に声を掛けられて、ついていくとダラ地区(ヤンゴン川を挟んだ南側)に連れていかれ、最終的にガイド代+トゥクトゥク(三輪タクシー)代で2万ほどだまし取られました。
詐欺師の写真がないのですが、解放される前にカメラをチェックされて詐欺師が写っている写真をすべて削除されたからです。
それではいかにして詐欺に遭ったかを書いていきます。
詐欺師との出会い
空港からバスでスーレークエアに到着して、スーレー・パヤーの方向に歩いていると日本から輸出された中古車があったので写真を撮っていた。その時に詐欺師に話掛けられた。
以下のような会話(実際は英語)
詐欺師 「どこから来たの?」
おいら 「日本っす。あんた誰?」
詐欺師 「ヤンゴン大学の学生で名前はアウ―。」
「これからどこいくの?」
おいら 「ホテルっす。」
詐欺師 「この辺、案内してあげるよ。」
おいら 「でもお高いんでしょ?」
詐欺師 「もちろん無料だよ。」
おいら 「じゃあ、チェックインまで時間あるからいいよ。」
ミャンマーは比較的安全だと聞いていたのと相手が学生(確実に嘘)ということで、英語で話しをしたいのかなと勝手に都合の良い解釈をして、のこのこついて行ってしまうのであった。。。
ダラ地区へ
詐欺師に川を渡って向こう岸に行こうと言われてボート乗り場にやって来た。
バラナシのガンジス河を思い出すような光景。
この時点ではなんの知識もなく、この先がスラム街の「ダラ地区」で危険地域ということはまったく知らなかったから「地元民とボート乗るなんてめっちゃいい体験じゃん」とのんきに考えていた。
ボート代はおいらが払うと提案したが、払わせてもらえなかった。
ちなみにダラ地区へは日本から寄贈したフェリーも出ていて、日本人は無料で乗ることが出来るらしい。
↑ダラ地区の位置
詐欺師は信頼を勝ち得るために、いろいろと丁寧に説明してくれた。
雨季だからか川は汚い。
ダラ地区を詐欺師と観光する
10分ほどでダラ地区到着。
そこには待ち構えていたようにトゥクトゥクドライバーがいて、それに乗って観光名所を周ることになった。
仲間感は出していないけど、もちろんドライバーも詐欺師の一味だ。
絵に描いたスラムって感じ。
両サイドに高床式の家というか小屋が立ち並んでいる。
水はけは悪く、ところどころ水たまりが出来ているし、道はガタガタ。
生ごみの匂いがして臭い。ブタや犬、ニワトリはゴミをあさっていてる。
インドの田舎とかマニラの郊外に似ていると思った。
詐欺師がここに住んでいる人たちは津波で多きな被害を受けたと言っていた。
と思えばすごくキレイな田舎の風景が広がる。
あぜ道を通って、計4か所の寺院に行った。
それぞれ名前を教えてもらったが覚えていない。ヤンゴンやバゴーで行った寺院に比べるとかなり小さく特に行く必要はないと思う。
↑詐欺師曰く、お坊さんが生活している施設らしい。
ミャンマーの仏像ってどこでもそうなんだけどLEDで後光を演出しているんだよね。日本にはない感覚。。。
詐欺師、仲間と合流
この寺院で詐欺師が別の仲間と合流する。
ここに着いた時に詐欺師がトイレ行ってくると言って姿を消す。後ほど出てくる別の詐欺師を呼びに行ったと思われる。
その間、トゥクトゥクドライバーに連れられて施設内を見て回った。
ゴールデン・ロックを模したもの。
ダラ地区で行った中では一番大きな仏塔だ。
中には数人だが、観光客らしき人がいた。
トゥクトゥクドライバーに連れられて、この金色に塗られた高僧のミイラの前に来ると20代前半と思われるインド系の男(詐欺師の仲間)がいた 。
そいつは、ダラ地区を走るトゥクトゥクのオーナーだと言った。
で、しばらく雑談をしていると詐欺師が戻ってきて、初めましてを装いワザとらしく握手をしていた。 ここでついに詐欺師たちが金の話に入る。
↓こんな感じ
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詐欺師1:ダウンタウンで声を掛けて来たやつ
詐欺師2:この寺院であったインド系のトゥクトゥクオーナー(自称)
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詐欺師2:外貨を持っているか?
おいら :ドルとユーロと円を持ってるよ。
詐欺師2:見せてくれ。
詐欺師1 :ミャンマーでは外貨は珍しいんから見たいんだよ。
おいら :別にいいけど、、、(そういうものなのかな?)
日本円、1万5千円。40ユーロ。10ドルを見せてあげた。
詐欺師2:(お札の写真を撮りながら)写真を家族に見せてあげるんだ。
詐欺師1:それで全部か、俺たちを信用しろ。バッグにもお金あるんだろ??
(何度もしつこく聞かれた)
おいら :これで全部だよ(本当)。後はカードしかない。
詐欺師2:んじゃ、トゥクトゥク代払ってね。8万チャット(約5500円)。
詐欺師1:おいらさん、払ってね。
おいら :(ここでやっと詐欺を疑う)いや初めタダって言ったじゃん!
確かに交通費はタダと言われてないから高いけど仕方ないか。。。
(TДT)ノ⌒ホレッ 8万チャット。
詐欺師2:これは偽札だ!!(迫真)
おいら :( 'ω')ファッ!? そんなわけないやん。これ空港のATMでおろしたんやで
詐欺師2:いや、外国人が使う分には問題ないんやけど、おれたちミャンマー人
が使うと問題あんだわ。←いや、マジでなんやそれw
詐欺師1:ATM行こうか。(おいらはが思ったより現金を持っていなかったのでお金を引き出させる作戦に出たと思われる)
詐欺師2:とりあえず、10ドルと40ユーロは預かっとくわ(逃走防止)
おいら :なんで金預けなあかんねん!!
詐欺師2:このトゥクトゥクはタタ製でめっちゃ高いんやぞ!(切れ気味)
おいら :仕方ないATMに行こう。(とりあえず男3人に囲まれているし、この状況では確実に放してくれないのでATMに行くことにした)
ATMへ
ここでは詐欺師1とともにトゥクトゥクで少し離れた銀行に向かった。
詐欺師1:絶対に銀行の中には入るなよ、ATMでおろすんだぞ!
おいら :はいはい(銀行入ったろ)
ATMに入ると詐欺師も一緒に入って来て暗証番号をガン見してくるので、お金おろすから外に出てくれと言って、どうにかトゥクトゥクに戻ってもらった。(フィリピンの経験から暗証番号を見られて最終的にカードを奪われて金をおろされるのが一番怖い、保険もおりないからね。)
そしておいらは銀行の中に入って銀行員にこのお金が偽物かどうか確認すると、もちろん偽札ではないことを教えてくれた。
そして、その説明を詐欺師1にしてもらった。
詐欺師は苦し紛れに古い紙幣を新しい紙幣に交換してくれと言うだけだった。
【帰り道】
詐欺師1:なんであんなことをするんだ!俺を信じろといっただろ!!(激怒)
おいら :・・・(無視)。
確実に詐欺師は計画が狂って激怒していた。
再び詐欺師2のもとへ
いずれにしても、お金を取られているので詐欺師2の元に戻るしかない。
今、思い返すと銀行の中で警察を呼んでもらえばよかったと思う。
とりあえず、詐欺師2にはトゥクトゥク代+帰りの船代ということで日本円5000円と40ユーロを取られた。(これは想定内の出費)
おいら :ほな、帰りますわ。
詐欺師1:おれにはガイド料1万円よこせ!
おいら :いや、お前ガイド無料って言ったろ!!
詐欺師1:お前はおれを信じろと言ったのに信じなかっただろ!
それにガイドしたから腹減ってんだよ!!←いや、それは知らん。
おいら :にしても1万は高いだろ!
ってな感じで、20分くらい言い争ってたんだけど、埒明かないし、詐欺師の仲間が増えて4人になっていたので、身に危険が及ぶ可能性があると判断し1万円渡した。そしてカメラをチェックされて詐欺師が少しでも写っている写真はすべて削除された後でやっと解放された。
ということで詐欺師1に1万円。詐欺師2にも約1万払って2万円の詐欺にあった。
詐欺集団としてはもっとお金を巻き上げるつもりだったようだからまだ安くついた方なのだろうが。。。
解放⇒ヤンゴンに戻る
帰りは1人で帰れと詐欺師1は付いてこなかった。逆に付いてこられたら嫌だけどね。
詐欺師2はまだおいらが詐欺師1との関係に気付いていないと思っているのか、船着き場まで見送ってくれて「話しかけてくる奴には気を付けろ」とかほざいていた←おまいう!
ヤンゴンに着くと雨が降り始めた。
日本に帰って調べてみると同じような事件が多発しているようだった。
在ミャンマー日本大使館のホームページにもダラ地区注意喚起が出されている。
当たり前のことだが、1人旅、個人旅行の場合は特に下記が重要だと思った。
・話しかけてくる外国人には付いていかない。
・あらかじめ渡航先の治安やトラブルの情報を調べておく。
もともと人を疑わない性格であることに加えて、ブログやっているので正直、何か面白い事が起こらないかなと期待しているところがある。
ただ、今回の1件で旅はトラブルなく無事に帰ることが一番だということを再認識させられた。
同じような詐欺被害に遭わないことを切に願っています ( ̄人 ̄)。
以降はヤンゴンとバゴーをトラブルなく(笑)観光しているので、良ければご覧ください。